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佐野敏和牧師(岡崎教会)が召されました

★佐野敏和牧師(岡崎教会)が召されました。神学校の同級生でした。寡黙な人で、妙に気が合いました。とても真面目な人で、話し下手でした。そんな人が毎週、説教しなければならなくなるわけですから、大きな課題でした。

☆ある時「柿さん、新しい勉強してるだよ」と「上手な話し方」の本を見せてくれました。だじゃれにも取り組んで「ほら、バラがバラバラに咲いてる」と言って、一人でご満悦になってた。

☆告別式で想い出を語る時、教区の先生方も「彼は寡黙で多くを語らなかった」と言ってました。あれっ!毎年、研修会で同部屋になって、私にはいっぱい家族や教会のことを話してくれていたのに・・・と思いました。

☆彼は、私には胸襟を開いて、話してくれていたのか、と思って、涙があふれました。

☆うれしそうに、自慢げに、養子にした息子の活躍を話していた。その息子が三十才で突然、病死された。彼の胸中を想うと、かわいそうでならなかった。

慰めることばもなかった。

☆そして、今度は、彼が脳出血で倒れた。祈るしかなかった。昨年、お見舞いに行った。台風で電車が止まったが、何とか数分のお見舞いができた。彼は、泣いて喜んでくれた。

☆彼の四十一年の牧師生活をふり返って「善かつ忠なる僕よ、よくやった」と主のことばを受けていると確信した。「佐野さん、百点だよ。ご苦労様でした。結婚できて良かったね。いい奥さんといい息子さんが与えられて良かったネ」花を手向けながらお別れした。

 

☆主は導き、救い出した私たちを責任をもって導き、用いてくださる。感謝。